TNRサポート報告

「90才の母と猫たちを助けて下さい」というご相談メール

聞くと90才のお母さんはお一人暮らしで8匹の猫に自宅前で餌やりをしていて子猫も生まれている、そして相談者の娘さんは東京在住で難病を抱えており車椅子生活で猫たちを不妊去勢手術に連れて行くこともできない、と。

 それは大変❗ ぜひ不妊手術をしなくては ‼️

早速、人と猫との共生推進協議会に申請書を出すことをお願いし、当団体のTNRサポート費用についてもご説明しました。

しかし、それからしばらく何の音沙汰もなし。
思い余って1月22日にこちらからお尋ねメールを出しました。

すると、行政が介入すると殺処分になるのでは?と躊躇していたそうです。
そんなことは決してありません❗

協議会の管理票を出す検討会(=事業部会)が近々あるので是非それに間に合うように申請書をファックスして下さい、とお願いしました。
娘さんはそれからすぐに動いてくれて1月26日の事業部会に滑り込みで間に合い2月の管理票8枚が発行されました。
やれやれ、です。

場所は北区でも最北の地域、私の住む区からは高速を使っても1時間近くかかります。そう度々行ける所ではありません。まず現場の下見に行かなくてはならないのですが、もしかするとその場で猫が捕まるかも知れない、捕まって欲しいという思いで、捕獲器10台を持参しました。北区の会員ふたりが協力してくれました。
餌の時間は夕方5時頃、とお聞きしていたので、3時集合にして、餌場である集合住宅2階の共通廊下現場に到着すると、すでに1匹2匹と集まり始めていて、捕獲器を仕掛けるとほどなく入ってくれます。1階外の駐輪場や更に外側の駐車場を経てやってくるのがわかり、そこに仕掛けて合計8匹を短時間に次々捕獲することができました。

北区TNRサポート
北区TNRサポート

捕獲器を見たことのない素直な猫たちで効率良く捕まり、私たちにとっては幸いでした。
相談者のお母さんにも捕獲器の中の猫たちを確認していただき、すべて取りきれたことがわかり一安心。
その日の夜に病院搬入、翌日手術、その2日後に6匹をお母さん立ち会いのもとにリターン、仔猫2匹は里親募集に繋げたいので保護しました。

「手術してくれてありがとう」と、とても感謝されました。
この地域は神戸市の推奨する地域猫活動が全く浸透してない感じでしたので、後日不妊去勢した猫の証、さくら耳カットや地域活動に関するお話をチラシにして約200世帯に配りました。